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2013 年度 実績報告書

土木構造用GFRPの微生物劣化の評価方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23656283
研究機関独立行政法人土木研究所

研究代表者

西崎 到  独立行政法人土木研究所, 材料資源研究グループ, 上席研究員 (80355792)

研究分担者 冨山 禎仁  独立行政法人土木研究所, 材料資源研究グループ, 主任研究員 (50370721)
飯田 孝彦  地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部開発第二部環境技術グループ, 上席研究員 (00463068)
小沼 ルミ  地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター, 開発本部開発第二部環境技術グループ, 副主任研究員 (90463075)
櫻庭 浩樹  独立行政法人土木研究所, 材料資源研究グループ, 研究員 (30713573)
キーワードGFRP / 耐久性 / 微生物 / カビ / 屋外環境
研究概要

近年土木構造用途での適用が広がりつつあるFRPに、微生物によるものと疑われる変状が認められる場合が確認されたが、これら微生物の影響の実態は解明されていないのが現状である。そこで本課題では、微生物による変状が疑われる事例について、微生物の影響を調査した。
現に微生物の影響が疑われるFRP構造物・供試体をリストアップし、8種類の構造物・供試体から、述べ10種類のサンプルを採取した。これらは、肉眼観察からは、①黒い点状の変状、②一面の黒い汚れ様の変状、③黄色い粒状の変状、④褐色の変状の4つに分類された。
これらを実体顕微鏡および生物顕微鏡でより詳細に観察した結果、①の黒い点状の変状は実体顕微鏡で網目状の構造が、生物顕微鏡ではカビ胞子と思われるものが観察された。②の黒い汚れ様の変状は、生物顕微鏡では生物によるものであるとともに、実体顕微鏡からは、肉眼で観察されなかった白色の胞子状のものが新たに発見された。③の黄色い粒状の変状は、生物顕微鏡によりカビ胞子と思われるものが観察された。④の褐色の変状は、実体顕微鏡により、FRPの樹脂劣化によるものであり、微生物付着ではないことが確認された。この他、コケ(ダイダイゴケ、ムカデゴケなど)の付着も肉眼により観察された。
上記の変状のうち微生物によると考えられるものについて、培養試験によるカビの同定を実施した。①については、黒色極小コロニー(種類不明)が多く出現した他、Dothideomycetes, Dothichizaなどが出現した。②では黒色極小コロニー(種類不明)、Cryptocoppus, Aspergillus penicillioidesなどが出現した。③ではDothideomycetes, Teratosphaeriaなどが認められた。これらは環境条件の異なる季節(夏、秋)に複数回実施した結果、季節による変動があることが分かった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] STUDY ON MOLD ON THE SURFACE OF FRP FOR CONSTRUCTION STRUCTURAL USE

    • 著者名/発表者名
      Itaru Nishizaki, Tomonori Tomiyama, Hiroki Sakuraba
    • 学会等名
      Fourth Asia-Pacific Conference on FRP in Structures (APFIS 2013)
    • 発表場所
      Melbourne, Australia

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公開日: 2015-05-28  

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