本研究では、橋梁などに生じる損傷検知法の論理展開とその体系化のアイデアを、種々提案されている従来法の実用性の面からの比較を精査するとともに、新たに提案するノンパラメトリック手法の定式化、解法の手順などをフィンランド研究者と綿密に議論した。これに基づいて、既に先行的に検討してきたお互いの数学的展開アイディアを持ち寄り、数値検証を実行した。また、両機関で有している模型橋梁および実橋梁の両方を利用したヘルスモニタリングシステムに改良を加えて組込んだ。その結果、(1)原理の確立、(2)ツール化、(3)特徴抽出および状態評価手法の確立、(5)論理検証および実証実験の実行、および(6)実用化の検討の成果が得られた。
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