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2011 年度 実施状況報告書

自動車利用に関する個人情報の社会的共有に対する受容性の分析

研究課題

研究課題/領域番号 23656315
研究機関名古屋大学

研究代表者

山本 俊行  名古屋大学, エコトピア科学研究所, 教授 (80273465)

研究分担者 森川 高行  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (30166392)
三輪 富生  名古屋大学, エコトピア科学研究所, 准教授 (60422763)
佐藤 仁美  名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (00509193)
研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードプローブカー / 個人情報保護 / 受容性
研究概要

個人情報の提供に対する受容性に関する既存研究調査として,米国Transportation Research Board年次講演会に出席し,米国における議論について情報収集を行った.米国では,距離課金との関連において,走行軌跡情報の収集に関する個人情報保護の問題が議論されており,情報の収集主体,収集タイミング,使途の限定有無,保管期間等によって受容性が変化するとの知見を得ている.また,opt-outの選択肢の有無も受容性に大きな影響を及ぼすことが示された. 本研究では,別予算で実施中のエコドライブに関する社会実験プロジェクトの被験者約150名を対象として,走行軌跡情報の提供に対する受容性に関する意向を調査した.本被験者は,数ヵ月もの長期に渡って実際の走行軌跡を収集した対象者であり,本調査が対象とする状況をより現実的な設定として認識することが可能であることから,信頼性の高い情報を収集することが出来た.次年度には,より大規模な調査を実施し,社会便益や個人的な便益の提示が受容性に及ぼす影響の有無等について,より一般的な知見を得る事を目指す. 一方で,次年度に実施予定の大規模なアンケート調査の際に提示する走行軌跡情報の価値に関して,現在のVICSシステムを始めとする交通情報システムの費用や便益に関する情報の収集を行った.ただし,金額についてはあまり正確な推計が行われていないことから,アンケート被験者への提示方法が難しいことを確認した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

申請書に記載した既存研究の調査,および,パイロット調査を実施することが出来た.いずれも有益な知見を得る事が出来,次年度の大規模アンケート調査の実施に向けて,研究は順調に進展している.

今後の研究の推進方策

より大きな規模でのアンケート調査を実施する.さらに,ここでは,車両走行データ収集機器を少数の被験者に配布し,実際に車両走行データの提供を経験してもらうことにより,自動車利用状況の共有に対する意識,および,自動車に対するイメージにどのような変化を与えるかについても実際に観測する. これらの調査で得られたデータを平成23年度に得られたデータと比較分析を行うことにより.走行軌跡情報の提供に対する受容性に関してより一般的な知見を得ることを目指す

次年度の研究費の使用計画

平成24年度は,アンケート調査,GPSによる走行軌跡調査,およびそれらの調査で得られるデータの解析補助者の謝金,研究成果の発表旅費等に使用予定である.

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公開日: 2013-07-10  

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