研究課題
挑戦的萌芽研究
人工湿地等に生息する水生植物を対象として、細胞内で生成される過酸化水素と鉄化合物を反応させ、用排水中の難分解性汚染物質を分解させる新しい水処理技術(バイオフェントン法)を提案し、PCP等の汚染物質の回分および半連続処理実験から、その可能性と有効性を示した。また、熱帯植物の過酸化水素含有量は温帯植物より高く、熱帯域の人工湿地等への適用が合理的であると考えられた。ここで、バイオフェントン反応は用いる鉄化合物により影響され、磁鉄鉱などの微粒子を用いれば植物に対する影響が低減されること、また、適切な鉄化合物をスクリーニングする際には蛍光試薬を用いた分析法が有効と考えられた。
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