研究課題/領域番号 |
23656339
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
畑中 重光 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00183088)
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研究分担者 |
三島 直生 三重大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30335145)
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キーワード | 外装タイル / 補修・改修 / タイル直貼り工法 / 含浸・造膜カバー工法 / 高含浸性強化剤 |
研究概要 |
既存建築物に使用されている外装タイル壁(以下、外装タイル)の劣化・施工不良は、1989年の北九州市内のビルの剥落事故の例に見られるように、人命を奪う重大な事故につながることが懸念される。公共建物で使用されてきた下地モルタルを使用する外装タイルについては、建設改修工事施工監理指針(建設大臣官房官庁営繕部監修)にその補修・改修工法が示されている。しかし、低コストゆえ現在の民間建物のほとんどに採用されている「タイル直張り工法」については、現在のところ補修・改修工法の指針類が存在しない。この「タイル直張り工法」の補修・改修の難しさは、タイルの個々のピースがばらばらに挙動してしまうことにある。メーカが独自に提案する工法もあるが、安全性、経済性、美観などの問題を残している。 これに対して本申請研究では、申請者らが過去の科学研究費補助金を受けて開発した「多孔質材料に対する高含浸性強化剤」を活用し、外装タイルを目地も含めて強化・一体化する「含浸・造膜カバー工法」という、これまでに提案されている外装タイルの剥落防止工法に比べて、全く新しい発想に基づく合理的で低コストの補修・改修工法を研究・開発しようとするものである。 前年度の研究の結果、含浸・造膜カバー工法に用いるための高含浸性強化剤の最適調合の選定実験を終え、プライマ層および造膜層のそれぞれに対して、異なる特性を持つ高含浸性強化剤を得た。さらに、意匠性および耐久性を増すためのトップコートについても選定を終えた。 本年度の研究では、実際のタイルおよび目地からなる試験体に対して、開発した薬剤(含浸強化剤および造膜剤)を塗布し、引張試験を行った。
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