平成25年度は、計画に基づき、前年度調査を行った都市(ハノイ、ダッカ、バンコク)に加え、ヤンゴン、カトマンズ、ジャカルタ、マニラの合計7都市を訪問し、意見交換を行った。また、前年度に比べて調査の方法をより深化させ、近年増加しつつあるクラウドソーシングのサイトを使って200$程度の仕事として、いくつかの都市(ジャカルタ、ナイロビ、デリー、ホーチミン、クアラルンプール)の状況をスマートフォンのGPS機能を用いて数人の数日間の行動軌跡を収集することを行った。有効なデータ数は多くない結果になったが、これはクラウドソーシングを用いた人の流れデータ収集を否定するものではなく、利用方法を工夫すれば、「安価で」「簡易に」「個人の行動軌跡を取得する」という当初の目的に耐えうるものであると考えている。
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