研究課題/領域番号 |
23656370
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
渡辺 仁史 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (40063804)
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研究分担者 |
林田 和人 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (10277759)
木村 謙 早稲田大学, 理工学術院, 講師 (10277824)
高柳 英明 滋賀県立大学, 環境科学部, 准教授 (70344968)
遠田 敦 東京理科大学, 理工学部, 助教 (90468851)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | ライフスタイル / ソーシャルネットワーキングサービス / テキストマイニング / 共起度 / 可視化 |
研究概要 |
本研究はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)から得られる情報を、都市・建築設計に活用するために、SNSサイトの情報を効果的に取得すること、およびその情報を独自の方法で分析をした上でそれらを可視化するプラットフォームを作成することを目的としている。 平成23年度では、プラットフォームの方向性を定め具体的な仕様を明らかにすること、および国内外における先行事例を収集することから従来の研究の問題点を抽出し、それを解消する方法を議論した。そのために研究者全員が分担して世界各国の事例取集をした上で、どのような人をターゲットにしてサービスを提供するべきか分析、検討した結果、研究目的を達成するための方向性が明らかになった。具体的には、特定の場所に固有の行動が現れてくることを、SNSから得られた情報を任意に定めた動詞と目的語を検索によって明らかにした。次に恣意性を排除するために、客観性をもったキーワード選択をする単語辞書を作成した。 さらに、最終目的のプラットフォームの方向性を定めるにあたっては、現存するSNSのみならず、BlogやWeb、雑誌など様々なメディアをリストアップし、ライフスタイルという観点からそれぞれの単語の出現傾向を観測することが望ましいという結論に至った。また、キーワードを抽出する際には恣意性を排除するために、ライフスタイルに関連するキーワードをあらかじめ研究者全員で共有したうえで、生活空間におけるライフスタイルを抽出できる雑誌を選定し、そのすべてのページをスキャニングしたものを文字認識したのち、テキストマイニング分析から得られる共起度から単語辞書を作成するという一連の手法を確立できたことは、大きな成果である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ソーシャルネットワーキングサービスのAPIから取得できる情報の量が非常に限られているために、分析に必要なデータ蓄積に時間がかかっているため。
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今後の研究の推進方策 |
次年度においては地理情報の付与されたソーシャルネットワーキングサービスを、ユーザーごと、また場所ごとに、人間と時間と場所の特性に対して分析する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度では、実験や検証のためのプログラム作成のために、研究費を利用する予定である。
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