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2012 年度 実績報告書

柔粘性結晶を母相とする新規イオン伝導体の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23656405
研究機関大阪府立大学

研究代表者

林 晃敏  大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10364027)

キーワードイオン伝導体 / 柔粘性結晶 / リチウム電池 / 全固体電池
研究概要

昨年までの検討によって、N,N-エチルメチルピロリジニウムビストリフルオロメタンスルホニルアミド(以下、P12TFSA)に20 mol%のLiTFSAを添加して得られた柔粘性結晶と、酸化物系固体電解質Li1.4Al0.4Ti1.6(PO4)3微粒子を複合化して得られる電解質が、40 oCで1×10-4 S cm-1の導電率を示すことを見出した。そこで本年度は、この複合体を電解質に用いて全固体リチウム電池の構築に取り組んだ。正極活物質にLiFePO4、負極活物質に金属リチウムを用いた全固体電池は、40 oC、電流密度 0.013 mA cm-2において二次電池として作動し、約70 mAh g-1の放電容量を示すことがわかった。活物質の利用率増大とサイクル可逆性の向上が今後の課題である。
またP12TFSAの基礎物性について調べるために、これまで検討してきたリチウム塩(LiTFSA)と同じ対アニオンを持つナトリウム塩(NaTFSA)やマグネシウム塩(Mg(TFSA)2)を添加した、NaTFSA-P12TFSAおよびMg(TFSA)2-P12TFSA材料についても評価を行った。その結果、これら2つの系は、LiTFSA- P12TFSA系と同様に共晶系であることが示唆され、共晶温度は約60℃であった。交流インピーダンス法を用いた評価から、両試料は共にイオン伝導性を示すことがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] リチウムイオン伝導性柔粘性結晶を用いた全固体電池の作製と評価2012

    • 著者名/発表者名
      山内章裕, 作田敦, 林晃敏, 辰巳砂昌弘
    • 学会等名
      第7回日本セラミックス協会関西支部学術講演会
    • 発表場所
      神戸
    • 年月日
      2012-07-13
  • [備考] 大阪府立大学 大学院工学研究科 応用化学分野 無機化学研究グループ

    • URL

      http://www.chem.osakafu-u.ac.jp/ohka/ohka2/index.html

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公開日: 2014-07-24  

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