研究課題/領域番号 |
23656410
|
研究機関 | 公益財団法人高輝度光科学研究センター |
研究代表者 |
小嗣 真人 公益財団法人高輝度光科学研究センター, 利用研究促進部門, 研究員 (60397990)
|
キーワード | 光電子顕微鏡 |
研究概要 |
本申請では、溶液試料を格納可能な試料ホルダーを開発し、高輝度放射光と光電子測定装置に組み合わせて活用することで、電池電極界面における電気化学反応の「その場観察」を世界で初めて実施することを目標とした。充放電過程で最も重要な、電極界面での価数や構造の動的挙動、また電極素材の形状効果や元素依存性を詳細に解析し、二次電池の大容量化や安全性向上に繋げることを目的に、本年度は絶縁体であるSiN膜のチャージアップを避けるために、Auストライプ蒸着法の試験測定と、蒸着チャンバーの開発を進展させた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、Auを用いたストライプ蒸着の試験を行うと共に、Au蒸着のための蒸着チャンバーの設計と開発を行った。絶縁耐基板に対する適切なAu膜厚の見積りやストライプ幅の見積り等を行っている。これらの知見を集約・発展させた蒸着設備として、真空チャンバーの設計を行った。これらの理由から、おおむね順調に計画が進展しているものと評価した。
|
今後の研究の推進方策 |
今後はAu蒸着チャンバーをPEEM装置に接続するとともに、in-situでの膜蒸着を行い、サンプルセルの実試験を行う計画にしている。
|
次年度の研究費の使用計画 |
次年度は、実試験に必要な消耗品(基板など)の購入にあてる計画にしている。 また必要に応じて、解析パソコンやハードディスクなどの購入にあてる計画である。
|