研究課題
挑戦的萌芽研究
本研究では、高結晶性SWCNT薄膜/バルク膜セルを調製し、その光起電力を調べた。SWCNT薄膜(透過率9.0%)/バルク膜(透過率2.3%)界面構造セルのバルク側(10×10mm^2)に光(100mW/cm^2の太陽光シミュレーター)を照射すると、光起電力0.90mVが発生した。ゼーベック係数は+66.4μV/Kと見積もられ、SWCNTのキャリヤは正孔であった。また、セルのI-V曲線は線形を示し、薄膜/バルク界面はショットキー接合ではなく、オーミック接合であった。SWCNT薄膜/バルク界面構造セルにおける光起電力は、光励起された電子が熱に変換されたことにより発生さられる温度差に由来する熱起電力であると考えられる。
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