現在最強のNd-Fe-B系磁石を超える磁石として期待され、未だ実現されていない磁石に,ソフト磁性相とハード磁性相とをナノサイズで複合化させたナノコンポジット磁石がある。本研究では、水素プラズマ金属反応法、溶融塩の水素還元法ならびに高エネルギーボールミルによりソフト磁性Fe-Co系とハード磁性SmCo5系ナノ粒子の作製を行った。その結果、水素プラズマ金属反応法により平均粒径82nm以下で飽和磁化220~232Am2kg-1のFe-Coナノ粒子、平均粒径48~63nmで保磁力0.65~1.03MAm-1のSmCo5ナノ粒子を作製でき、後者はこれまでで最も高い保磁力を示すSmCo5粒子となった。
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