研究概要 |
SPG 膜を用いた単分散リポソームの新規調製法の開発に成功した.本手法はアルコール中に溶解した脂質を SPG 膜を介して水相へ展開することにより,膜面付近でアルコールと水が溶解する界面を形成し,脂質の溶解度が減少することでリポソームの自発的形成を促すものである. 本手法により粒径 100 nm 程度の極めて単分散なリポソームを調製できることを明らかにした.また使用するアルコールの種類により,リポソームの凍結融解に対する応答が大きく異なることを明らかにした.これはアルコールが脂質膜の流動性に影響を与えるためと考えられた.
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