次世代透明性導電薄膜および太陽電池における半導体材料として,酸化亜鉛の応用に期待が高まっており,これまでに多くの合成例が報告されている.本研究では,100ºC以下の低温で比較的簡便な水熱合成法により,酸化亜鉛系ナノロッド薄膜を合成する手法を開発した。さらに、亜鉛/界面活性剤の複合体を種として,水エタノール混合溶液を溶媒とした成長溶液を用いて平坦な表面を持つ酸化亜鉛の一体化薄膜を合成することに成功した.また、無機有機複合体を前駆体として低温で酸化亜鉛薄膜を合成する手法を考案した.複合体に含まれる有機体を鋳型としてメソ構造を有する酸化亜鉛の合成手法を確立した.
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