研究概要 |
製鉄プロセスにおいて副生成される高炉スラグは CaO, SiO2, Al2O3, MgO および微量の遷移金属元素を含んでおり、高付加価値材料へ転換されうる可能性を秘めている。資源循環型化学プロセスの構築を目的として、本研究では高炉スラグを簡便な処理によりハイドロタルサイトへと変換し、その触媒反応への応用を行った。塩基触媒反応への応用を検討したところ、CO2 固定化反応やバイオディーゼル合成反応を含む様々な反応に活性を示した。本研究により、鉄鋼スラグから先進塩基触媒の合成方法を世界に先駆けて開発でき、より高度な触媒反応にも高い活性を示すことを明らかにできた。
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