研究概要 |
水素エネルギーの大規模利用を実現する、より低温での水素の貯蔵・放出が可能な新規有機ハイドライドシステムの開発を行った。その結果、チタニア表面に Cuナノ粒子を固定化した TiO2 固定化 Cu ナノ粒子触媒(Cu/TiO2)が Cu 触媒で初めて 1,2,3,4-テトラヒドロキノリンの脱水素反応を温和な条件において進行させることを見出した。さらに、本触媒はその逆反応であるキノリンの水素化反応をも 1 気圧の水素雰囲気下にて効率的に進行することを見出した。さらに本 Cu/TiO2 触媒は反応後反応液から容易に分離・回収でき再使用も可能であった。
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