本研究では、細胞のdeformability(変形能)の定量的評価を目的として、単一細胞を高密度に捕捉するマイクロキャビティアレイ基板を利用し、1万個の細胞を同時並列に吸引変形させる測定装置を開発した。さらに、共焦点顕微鏡を用いた細胞の3次元イメージングによりマイクロキャビティアレイ上に捕らえた細胞の3次元画像構築及び輝度・距離の定量的計測方法を確立した。本手法を用いて細胞のdeformabilityを網羅的且つ定量的に計測し、細胞の分化や正常細胞のがん化などの進行度とdeformabilityの相関性について評価した。
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