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2012 年度 実績報告書

細胞内外の微小な温度差に応答する磁性ナノ粒子を用いた早期ガン診断・治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23656528
研究機関神戸大学

研究代表者

近藤 昭彦  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (40205547)

研究分担者 荻野 千秋  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (00313693)
田中 勉  神戸大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90436551)
キーワードナノ粒子 / タンパク質固定化 / 磁性粒子
研究概要

本研究では、ガン細胞内外の温度差に応答する磁性ナノ粒子を用いたガン細胞イメージング、及びガン細胞特異的殺傷技術の開発に向けて研究を行った。いくつかの金属ナノ粒子に対し、高分子ポリマーの修飾方法について検討した。その結果、ポリマーを溶解する溶媒、修飾する際の温度処理が重要な因子になることを見出した。また、修飾後のポリマーの除去が課題であることも明らかになった。 上記の検討と並行して、ナノ粒子に対してガン細胞特異的ターゲッティング分子を修飾し、ガン細胞にのみナノ粒子がデリバリーされる技術についても検討した。ガン細胞特異的ターゲッティングには生体分子であるタンパク質を用い、それらの活性を失わなずに粒子に固定化する技術についても検討した。評価を容易にするためにモデル系としてポリスチレンビーズを用い、修飾されるタンパク質として酵素及び蛍光タンパク質を用いた。これらを化学修飾法や酵素修飾法などで粒子表面に修飾し、修飾されたタンパク質の活性を評価した。その結果、化学修飾法に比べて酵素修飾法が優れており、また複数種類のタンパク質を固定化することができることを新たに見出した。しかし、その修飾される量に課題があることも明らかになった。この手法を応用して、ガン細胞に特異的に発現しているレセプターやマーカーなどを特異的に認識できる分子を粒子表面に修飾することができると考えられる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Sortase A-catalyzed site-specific co-immobilization on microparticles via streptavidin2012

    • 著者名/発表者名
      Matsumoto T., Tanaka T., Kondo, A.
    • 雑誌名

      Langmuir

      巻: 28 ページ: 3553-3557

    • DOI

      doi: 10.1021/la2047933

    • 査読あり
  • [学会発表] Sortase A を用いた酵素配向固定化微粒子の作製2013

    • 著者名/発表者名
      秦 悠斗 ・松本 拓也 ・田中 勉・近藤 昭彦
    • 学会等名
      化学工学会第78年会
    • 発表場所
      大阪大学
    • 年月日
      20130317-19

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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