微生物の個体数を迅速に計測するため、我々はキャピラリーアレイ(微細管を二次元に規則正しく整列させたガラスプレート)を用いることにした。十分希釈した微生物溶液をATP 抽出液と生物発光試薬を含むキャピラリーアレイに展開した後、発光するチャンバーの数を数えれば、直ちに微生物の数が計測できる。本研究では、微生物モデルとして約 2.8ミクロン直径のマイクロビーズにルシフェラーゼを固定化したものを作成した。そのビーズを用いることで、顕微鏡下で発光を検出するための ATP 濃度を決定した。結論的には、現状の ATP 増幅技術を向上させ、また高輝度ルシフェラーゼを利用すれば、迅速微生物計測が可能となることが分かった。
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