超小型衛星の軌道離脱手段として用いられるインフレータブル構造用の膜には、高い耐原子状酸素性が求められる。膜材料には熱融着性、耐紫外線性、耐放射線性、および耐原子状酸素性が要求されるが、これらの要求性能を満たす材料は未だ開発されていない。 本研究では、宇宙分野で広く用いられるポリイミドに後処理によってフッ素F、ケイ素Si、およびリンPなどの耐原子状酸素性を付与する元素を分子構造中に導入することを試みた。その結果、耐原子状酸素性を付与する元素が検出され、高い耐原子状酸素性付与が期待できることが分かった。
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