本研究では機能要件を指向した合理的設計法の体系化、即ち、今後、数十年を掛けて進めるべき、合理的設計法確立に必要な技術のロードマップ、技術マップを作り、このようなロードマップ等に基づく、技術開発と国際的な基準・規則の制定を整合的に実施することにより、我が国の海事産業の競争力強化につなげることを目指して以下の研究を実施した。 (1)合理的設計法確立に必要な技術のロードマップ、技術マップの作成 23年度に行った、機能要件を指向した合理的設計法の体系化に基づいて、必要となる技術のロードマップ、技術マップを検討した。それにより、目標達成年次の入ったロードマップの作成には至らなかったが技術マップの作成により、船舶からのGHG削減要求により、構造分野の機能要件にどのような影響が及ぶかなどが明らかになり、今後の技術課題とそれを解決していく道筋などのめぼしがついた。 (2)国際会議の主催(第6回Hydroelasticity in Marine Technology 2012) 表記国際会議を実施し、国際的に著名な研究者を集めこの研究の核となる以下の3項目について議論を行った。①新型船型出現に備えた設計法、②他分野で進行中の気象・海象予測技術との整合性の確保、③ライフタイムでの、GHG削減、経済性向上を目指した設計
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