従来の吸収・加熱放散方式とは異なる、経済性に優れ高効率な二酸化炭素回収処理技術の開発を目指し、その第一歩として、電気化学的手法による吸収液生成と吸収・放散工程を融合した新たなプロセスを考案した。本研究は、この新プロセスの適用可能性を実験室スケールで検証し、さらにその課題を把握することを目的とし、吸収処理能力、エネルギーコストの試算を行い、他の回収技術と比較してその有効性および課題を検証した。その結果目標の1000kJ/kgCO_2を達成するためには電解質膜抵抗を1/20 にまで低減する必要があり、薄膜化や伝導性向上が課題であることを明らかにした。
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