研究課題
挑戦的萌芽研究
放射線や放射光を利用した量子ビーム技術を用いて、新たな無機・有機コンポジット材料の合成手法の開発および、無機-有機結合部分の結合状態の評価を行った。シリカやアルミナ、ジルコニアなどの無機基材に、電子線やガンマ線を照射した際に発生する反応活性種に対するスチレンのグラフト重合反応を検討した結果、無機基材の劈開によってグラフト重合が促進することが明らかになり、XPS 測定から無機基材に対するグラフト重合は、主として酸素原子を起点として進行していることがわかった。