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従来の研究で、GaN:ZnOをポルフィリン系色素で修飾すると、光触媒活性が向上することを見出した。本研究では、修飾色素を複合することで水の光分解活性の向上効果を検討した。従来の研究で高い修飾効果を示したCr-TPPClとコロネンを複合すると、水の光分解活性が向上した。これは、コロネンの励起エネルギーがCr-TPPClへと伝搬することで照射光の利用効率が向上し、光触媒の反応サイトまで到達できる光励起電荷の数が増えたことに起因している。本研究より、色素間の励起エネルギーの伝搬が起こりやすい色素を用いることで、無機半導体の光触媒活性を向上させられる可能性があることが出来ることが明らかとなった。
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