研究課題/領域番号 |
23657036
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
高田 忍 大阪大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (40456992)
|
キーワード | 不定胚 / 表皮 / 植物 |
研究概要 |
平成25年度は、液体培養で芽生えの表面から不定胚を誘導し、不定胚を培養液中に遊離できるかどうかを調べた。観察の結果、EPF1プロモーターの制御下でLEC2を誘導すると、主に子葉の表面から不定胚が誘導されることが分かった。メリステモイド由来の不定胚は複数の胚が融合して発生するものが多かったが、他とは分離しているものもあった。液体培地中で種子を発芽させ、震盪培養をおこない、2週間後に液体に遊離した組織を寒天培地で培養すると、不定胚のような形態を持つ個体は観察されたが、寒天培地状で胚発生が進行しているようには見えなかった。培養・誘導条件の検討が必要だと考えられる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年度中に、不定胚の誘導条件を確立し、誘導された不定胚の詳細な観察をおこなう予定であったが、液体培養による不定胚の誘導が予想以上に難しかったため、計画を変更し、種々の培養条件を試すことに集中した。そのため、不定胚の観察や発現解析実験が進まなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
平成26年度も継続して二つの異なる過剰発現体で不定胚の誘導条件を検討し、遺伝子マーカーを用いた不定胚の解析をおこなう。
|
次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に、不定胚の誘導条件を確立し、誘導された不定胚の詳細な観察をおこなう予定であったが、液体培養による不定胚の誘導が予想以上に難しかったため、計画を変更し、種々の培養条件を試すことに集中することとした。そのため、次年度も継続して不定胚の誘導条件を検討し、分子マーカーを用いた不定胚の解析も次年度におこない、未使用額はそれらの経費に充てたい。 定量的な発現解析のためのreal-time PCR実験試薬、プラスチック消耗品を購入する。また、植物培養用の滅菌プラスチックシャ ーレ、培地を作製するための試薬を購入する。 研究を進めていく上で必要に応じて研究費を執行したため当初の見込み額と執行額は異なったが、研究計画に変更はなく、前年度の研究費も含め、当初予定通りの計画を進めていく。
|