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2012 年度 実績報告書

セグメントラベルと先端的NMR手法を駆使した高分子量蛋白質複合体の相互作用解析

研究課題

研究課題/領域番号 23657070
研究機関北海道大学

研究代表者

石森 浩一郎  北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 教授 (20192487)

研究分担者 内田 毅  北海道大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (30343742)
キーワードセグメントラベル / 多次元NMR / 蛋白質複合体 / 蛋白質間相互作用 / 安定同位体ラベル
研究概要

本年度も前年度に引き続き,セグメント安定同位体ラベル法の確立と蛋白質複合体への応用の可能性,および先端的NMR測定手法の測定条件の最適化を検討し,その知見を用いてTCS法を用いた高分子蛋白質複合体における相互作用部位の決定を試みた.
1.セグメント安定同位体ラベル法の確立 転写因子Irrについては,昨年度に大腸菌による再現性の良い発現,精製方法を確立することができたものの,その機能解析の結果から,標的DNAへの親和性が低いことが示された.精製過程におけるMnイオンの添加により親和性が向上することが明らかになったので,このような精製方法によるIrrを用いてセグメント化,安定同位体化が進行中である.一方,シトクロム酸化酵素CcOについては,光合成細菌由来のCcOを用いたセグメント化,安定同位体化の条件を検討しているが,十分量の試料を得るための条件は決定することができておらず,更なる条件検討が必要である.
2.先端的NMR測定手法の測定条件の最適化 高分子量蛋白質複合体における相互作用を解明するための先端的NMR測定手法について,測定条件の最適化を行ない,その一例としてTCS法を用いた高分子蛋白質複合体における相互作用部位の決定を行った.このTCS測定については,重水素化したシトクロムcと非ラベルのウシ由来CcOを用いて行い,電子伝達複合体形成の際にCcOと直接相互作用するCyt cの領域を決定することに成功した.今回決定できた直接的な相互作用部位は,以前に本研究者らが化学シフト摂動法により決定した領域よりもはるかに狭く,Cytc-CcO電子伝達複合体では,ごく少数の相互作用によりその複合体構造が維持されることが明らかになった.さらにCcO側の相互作用部位を決定するため,光合成細菌由来のCcOをセグメント化安定同位ラベルして検討を進めている.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] Key Interactions and Regulation Mechanism for Electron Transfer from Cytochrome c to Cytochrome c Oxidase2013

    • 著者名/発表者名
      石森浩一郎
    • 学会等名
      Fifth Korea-Japan Seminars on Biomolecular Sciences-Experiments and Simulations
    • 発表場所
      High 1 Resort(韓国)
    • 年月日
      20130224-20130226
    • 招待講演
  • [学会発表] Interactions in Electron Transfer Complex between Cytochrome c and Cytochrome c Oxidase2012

    • 著者名/発表者名
      石森浩一郎
    • 学会等名
      International Conference on Porphyrin and Phthalocyanines-7
    • 発表場所
      ICC jeju(韓国)
    • 年月日
      20120701-20120707
    • 招待講演

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公開日: 2014-07-24  

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