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2013 年度 実績報告書

認知症などの病態をもたらす膜内切断プロテアーゼの活性調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23657082
研究機関東北大学

研究代表者

二井 勇人  東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (90447459)

キーワード酵素 / プロテアーゼ / 脳・神経 / 認知症 / 酵母
研究概要

RIP(膜内蛋白質限定分解)は、細胞膜あるいはオルガネラ膜を超えて、情報を伝達する分子機構としてきわめて重要であり、機能不全により認知症をはじめ様々な病態をもたらす。しかし、RIPを司る膜内切断プロテアーゼは膜貫通領域に活性中心を持つため、精製と活性の評価が難しく、その酵素機能が明らかではない。本研究では、膜内切断プロテアーゼの活性調節機構を明らかにすることを目的した。研究代表者は、膜内切断プロテアーゼのうち、ヒトγセクレターゼ複合体を酵母において再構成することに成功し、試験管内でγセクレターゼ活性を測定できる系を世界で初めて開発した。この系を用いてヒトγセクレターゼの詳細な酵素学的性状・複合体内のサブユニット構成が活性に及ぼす影響、リン脂質による活性の変化など、酵素としての基本的な性質を明らかにしている。酵母内に再構成したγセクレターゼの切断活性は、酵母の生育を指標に評価することも可能であるため、スクリーニング系としても有用である。平成25年度は、平成24年度から引き続きγセクレターゼ調節因子、調節薬剤の探索を行う一方、γセクレターゼ複合体のサブユニット構成が活性に与える影響を解析した。また、膜内切断プロテアーゼのうち、ヒトsite-2プロテアーゼの活性評価系の開発を目指した。Site-2プロテアーゼはコレステロール調節因子結合タンパク(SREBP)や、ATF6などの小胞体ストレスセンサーを基質として切断する。細菌のホモログについては立体構造も解明されているが、ヒトsite-2プロテアーゼの立体構造は不明で、基質切断を解析するアッセイ系も充分整備されていない。SREBPやATF-6と酵母の転写因子Gal4を融合した人工基質を酵母細胞の中に導入し、切断を簡便に測定できる系の構築を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] プレセニリンとAph1分子の違いがγセクレターゼの機能に及ぼす影響2013

    • 著者名/発表者名
      米村洋而、二井勇人、柳下聡介、石浦章一
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      20131203-20131206
  • [学会発表] 酵母再構成系を用いたγセクレターゼの機能解析2013

    • 著者名/発表者名
      米村洋而、二井勇人、柳下聡介、周防諭、石浦章一
    • 学会等名
      第17回病態プロテアーゼ学会学術集会
    • 発表場所
      オークラアクトシティホテル浜松
    • 年月日
      20130810-20130811

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公開日: 2015-05-28  

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