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2012 年度 実績報告書

プロテアソームによる分解産物の生理機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23657083
研究機関東京大学

研究代表者

村田 茂穂  東京大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20344070)

キーワードプロテアソーム / ユビキチン / タンパク質分解 / ペプチド / 酵素
研究概要

本研究課題は、プロテアソームによるタンパク質分解の結果として生じる短鎖ペプチドが生理的意義を有するという可能性を検討し、具体的なペプチド配列を決定することを目標とした。実際、プロテアソームにより産生される8-10アミノ酸長のペプチド断片はMHCクラスI抗原提示に利用され、T細胞が自己非自己を識別する目印となることが知られている。
まずはじめに、細胞質および核からペプチドをC18カラムにより精製し、質量分析により同定することを試みた。いくつかのペプチド配列は同定されるものの、再現性高く同定されるものはないこと、プロテアソーム依存性に産生されたことを示す証拠が得られなかったことから、このstraightforwardな手法は断念することとした。
もうひとつのアプローチとして、プロテアソームに複数ある特異的触媒サブユニットのひとつβ1のカスパーゼ様活性のみを他の活性に変換した細胞およびマウスの作出に取りかかった。培養細胞において、期待通りの変異を導入することに成功し、この情報に基づき現在β1カスパーゼ様活性改変マウスの作製が進行中である。現在、ESクローンの取得に成功し、キメラマウスを作出中である。
また、より網羅的にカスパーゼ様活性の機能を探索するために、酵母においても同様の変異を導入した株を作製し、Synthetic Gene Arrayの手法により、遺伝学的に相互作用する遺伝子の網羅的スクリーニングを行っている。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Mouse zygote-specific proteasome assembly chaperone important for maternal-to-zygotic transition2013

    • 著者名/発表者名
      Shin SW
    • 雑誌名

      Biol Open

      巻: 2 ページ: 170-182

    • DOI

      10.1242/bio.20123020

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Antiangiogenic tumor therapy by DNA vaccine inducing aquaporin-1-specific CTL based on ubiquitin-proteasome system in mice2012

    • 著者名/発表者名
      Chou B
    • 雑誌名

      J Immunol

      巻: 189 ページ: 1618-1628

    • DOI

      10.4049/jimmunol.1101971

    • 査読あり
  • [学会発表] Investigation of the Biological Meaning of β Subunit Diversity2012

    • 著者名/発表者名
      Akihiko Fukuda
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20121211-20121214
  • [学会発表] Enzymatic Purification and Mass Spectrometric Identification of Polyubiquitinated Proteins2012

    • 著者名/発表者名
      Naoyuki Mita
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20121211-20121214

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公開日: 2014-07-24  

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