概要 トランスポーターはイオンや栄養物質を輸送する膜タンパク質であり、様々な疾患や薬物の体内動態にも関わっている事から、その機能をタンパク質レベルで解析する事が重要になってきている。一方で、精製したトランスポーターをリポソーム中に埋め込み活性を測定する技術には未だ問題が多く残されている。 本研究では精製したトランスポーターを用いて、最適な人工膜埋め込み法を構築する事を目的とした。 この実験のため、大腸菌由来の可溶性タンパクYaiNおよびYbeL(分子量それぞれ1万程度)を小胞型グルタミン酸トランスポーター(VGLUT)に結合した融合タンパク質を大量発現する系を構築した。このタンパク質および、MATE型薬剤排出トランスポーターを精製した。リポソーム再構成条件を検討し、最適な脂質/トランスポーター量比、条件を決定した。
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