本研究では、多くの種類の細胞へ、種々の波長のレーザー光を照射した後の細胞の反応を研究した。本研究は、レーザー光がおよぼす生体作用の解明だけでなく、レーザー光による細胞機能制御のために必要な研究である。 細胞内で発生する活性酸素種(Reactive Oxygen Species: ROS)は多くのタンパク質の発現の引き金となっていることが知られており、ROS量が多いと細胞死に至るが、細胞死に至らない量のROSは細胞内でセカンドメッセンジャーのような振る舞いを見せる。本研究では種々のレーザー光を多種の細胞へ照射後の細胞内ROS発生量に着目して研究を行った。
|