研究課題
24年度に計画していた細胞死に関する解析については、残念ながら進展が無かった。しかし、本研究のもう一方の課題である選択的オートファジーについては、計画を上回る成果をあげることが出来た。すなわち、アダプターモデルの中心となるLC3が標的にリクルートされなくても隔離膜は形成されること、LC3のリクルートはAtgのかなで最後であること、病原体の場合はそれ自身がユビキチン化されているのでは無く病原体を含むエンドソームの膜タンパク質がユビキチン化されていることが判明し、一般に受け入れられている通説が誤っていることを実証出来た。さらにそれだけに留まらず、Atg5複合体のサブユニットがユビキチン化を認識することやAtg間の相互作用があること、病原体以外の原因で損傷を受けたエンドソーム・リソソームが損傷をオートファジーで除去されないと個体レベルでの疾患重篤化が起こることなどを見出し、通説の否定に留まらず新たなモデルの構築にまで至った。
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