研究課題
我々が以前に発見したゼブラフィッシュ緑型オプシン遺伝子群発現制御領域(RH2-LCR)とRH2-1あるいはRH2-2のプロモーター領域を連結し、そこに緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を連結した発現ベクターを作成した。それらを導入したトランスジェニックゼブラフィッシュラインを複数樹立した。それらのGFPの発現パターンを比較した結果、本来の網膜での緑視細胞で発現に加え、ラインにより松果体、孵化腺、視蓋、嗅球など異なる発現を示した。これは導入遺伝子のゲノム中の挿入位置効果が大きいことを再確認させる結果であると同時に、これらのラインがそれを利用した組織特異的標識体として有益なツールであることを示した。ゼブラフィッシュの紫外線オプシンの発現制御領域下にGFP遺伝子を置いた発現コンストラクトによるトランスジェニックゼブラフィッシュラインTg(zfSWS1-5.5A:EGFP)、ゼブラフィッシュの赤型オプシンの発現制御領域下にGFP遺伝子を置いた発現コンストラクトによるトランスジェニックゼブラフィッシュラインTg(LAR:LWS2up1.8kb:GFP)#1499、ゼブラフィッシュの青型オプシンの発現制御領域下にGFP遺伝子を置いた発現コンストラクトによるトランスジェニックゼブラフィッシュラインTg(zfSWS2-3.5A:EGFP)を過去に樹立している。それらを用いて双極細胞と視細胞との連絡パターンを解析した。その結果、視細胞との連絡パターンの異なる18種類もの双極細胞があることを明らかにした。
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http://www.jinrui.ib.k.u-tokyo.ac.jp/kawamura-home.html
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