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2012 年度 実績報告書

単一汗腺可視化による汗腺の構造・機能の新たな評価方法

研究課題

研究課題/領域番号 23657171
研究機関神戸大学

研究代表者

近藤 徳彦  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70215458)

研究分担者 近江 雅人  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60273645)
前田 享史  北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (90301407)
キーワード単一汗腺 / 環境適応能 / ヒト
研究概要

平成23年度で検討した単一汗腺活動の新しい評価法が妥当であるかどうか,従来報告されている加齢に伴う汗腺活動の低下あるいは個人差や男性・女性などの個人差との関係から検討することを目的とした.平成23年度で得られた結果から手掌皮膚表皮の導管構造の評価につい て,次のように課題が明らかになった.1)手掌表皮の導管の螺旋構造の意義,2)導管の太さの評価,3)構造の特性と発汗機能との関連性.これらの解決には従来の分析と新しい解析方法を用いることとした.そこで,本年度はこの課題をさらに検討した上で,当初の予定であった汗腺機能が衰えていると考えられる中・高齢者の被験者を用いることで,単一汗腺活動の新しい評価法の妥当性を検討した.
昨年度の課題検討の結果,1)に関しては実験方法等に課題で十分に検討できなかった.2)に関して画像データの解析方法を改善し,再検討したが,十分な値を得ることができなかった.3)に関しては手掌発汗量の値が大きく異なる被験者について,発汗の構造(導管の長さ・螺旋数)とある一定強度の掌握運動時の発汗反応で検討した結果,導管の長さと発汗量の間には大きな関係がなく,螺旋数とも対応関係が認められなかった.また,OCTを用いた表皮導管の構造と機能より汗腺機能の差が大きい中高年と若年者を比較した.その結果,高齢者の掌握運動時の手掌発汗量は少ない傾向にあるが,これと単一汗腺との構造との間には一定の関係がみられなかった(構造の違いはいくらか認められた).これは今回測定した構造が汗腺の一部である導管のものであることと関係していると推察され,汗が生成される分泌管ではその違いが存在する可能性が考えられる.さらに,手掌以外の一般体表面の汗腺構造の評価を試みたが,今回用いたOCTではその評価はできなかった.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Dynamic analysis for mental sweating of a group of sweat glands on a human fingertip2012

    • 著者名/発表者名
      Ohmi M, Tanigawa M, Yamada A, Ueda Y, Haruna M
    • 雑誌名

      Skin Research and Technology

      巻: 18 ページ: 378 -383

    • 査読あり
  • [学会発表] Sex differences in effective and ineffective sweating rates during exercise in hot, humid conditions2013

    • 著者名/発表者名
      Inoue Y, Ichinose-Kuwahara T, Tanaka A, Tanaka E, Ueda H, Amano T, Tochihara Y, Kondo N
    • 学会等名
      The 15th International Conference on Environmental Ergonomics
    • 発表場所
      Queenstown
    • 年月日
      20130211-20130215
  • [学会発表] Simultaneous measurement of the sweating dynamics of a few tens of eccrine sweat glands by optical coherence tomography2013

    • 著者名/発表者名
      Ohmi M, Wada Y
    • 学会等名
      SPIE Photonics West BiOS
    • 発表場所
      San Francisco
    • 年月日
      2013-02-04

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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