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2012 年度 実績報告書

落葉樹の紅葉現象の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23658032
研究機関宮崎大学

研究代表者

國武 久登  宮崎大学, 農学部, 教授 (80289628)

キーワードブルーベリー / 紅葉 / 培養苗 / アントシアニン / cDNAサブトラクション / MYB遺伝子 / 温度ストレス / 光ストレス
研究概要

顕著な紅葉現象が見られる落葉樹において、紅葉現象の遺伝子レベルでの詳細な研究はほとんどなされていない。ツツジ科の落葉樹であるブルーベリーの培養苗においては、短期間の光照射で紅葉現象を引き起こすことが可能である。そこで、このブルーベリー培養苗を紅葉研究のためのモデル植物として用い、落葉樹における紅葉現象の解明について検討した。
その結果、ブルーベリー葉におけるアントシアニン生合成において、光照射時の温度や光源が大きな影響を与えることが明らかとなった。また、葉においてはシアニジン系のアントシアニンが主として生合成され、アントシアニン生合成の制御機構が、果実とは異なる可能性が高いことが分かった。cDNAサブトラクションおよびdegenerated PCRにより9個のアントシアニン生合成関連遺伝子を単離することに成功した。
低温時のアントシアニン含量の増加には、光強度依存性が見られ、紅葉が顕著に表れるためには、ある程度の光強度が必要である。また、アントシアニン生合成遺伝子は短期間の光照射で発現が増加するが、光ストレスに対する素早い反応により、植物体を保護していると推測される。現在、アントシアニン生合成系は、MYB遺伝子等により制御されていると考えられている。本研究においては、3種類のMYB推定遺伝子を単離できた。今後、単離した遺伝子の発現解析等を実施し、低温時の光照射におけるアントシアニン生合成関連遺伝子の発現について調査することで、アントシアニン生合成系の解明し、紅葉現象の究明に努める予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] An efficient method for the isolation of RNA from blueberry leaves.2013

    • 著者名/発表者名
      Fuse, T., Nishiwaki, A., Kunitake, H
    • 雑誌名

      Bull. Facul. Agric. Univ. Miyazaki

      巻: 59 ページ: 57-60

    • DOI

      http://ir.lib.miyazaki-u.ac.jp/dspace/handle/10458/16

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Antioxidant Activities and Anti-Cancer Cell Proliferation Properties of Natsuhaze (Vaccinium oldhamii Miq.), Shashanbo (V. bracteatum Thunb.) and Blueberry Cultivars.2013

    • 著者名/発表者名
      Tsuda, H., Kunitake, H., Ryoko Kawasaki-Takaki, R., Nishiyama, K., Yamasaki, M., Komatsu, H., Yukizaki, C.
    • 雑誌名

      Plants

      巻: 2 ページ: 57-71

    • DOI

      http://www.mdpi.com/journal/plants

    • 査読あり
  • [学会発表] ブルーベリー葉におけるプロアントシアニジン及びアントシアニン含量の季節変動とその関連遺伝子の発現2012

    • 著者名/発表者名
      大山明子、布施拓市、國武久登
    • 学会等名
      園芸学会平成24年度秋季大会
    • 発表場所
      福井県立大学福井キャンパス
    • 年月日
      20120928-20120929

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公開日: 2014-07-24  

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