16品種のニホンナシ子葉から、5μM NAAと10-25μM BAのホルモン組合せを用いた場合、‘今村秋’と‘安下庄支那梨’が高効率で再分化することを明らかとした。緑色蛍光タンパク(GFP)遺伝子を持つアグロバクテリウムをニホンナシ子葉に感染させた。カルシウムのキレート剤で防御反応を抑制するEGTAと、物理的に傷をつける超音波処理について検討したところ、EGTA処理はGFP蛍光の発現効率には効果が認められず、超音波処理で効果が認められた。‘安下庄支那梨’子葉から1個体形質転換体が得られた。また、‘今村秋’子葉から着色遺伝子myb導入で形質転換体が3個体得られ、再現性が示唆された。
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