色素増感太陽電池(DSC)は、高効率さと低製造コストを併せ持つ次世代の太陽電池である。DSCにおいて高い電力変換効率を得るための重要な要素の1つは色素であり、ルテニウム有機金属錯体系色素の構造類縁体が高機能性を示している。本研究では微生物酵素の持つ多彩な触媒作用により、ルテニウム色素を修飾・置換することでその機能性の向上を目指した。本研究の実施の結果、ルテニウム色素を資化する微生物を多数取得することができた。またルテニウム色素資化性菌の中にルテニウム色素を吸着して代謝する微生物を見出したことから、新規ルテニウム色素変換酵素の発見を期待させる結果となった。
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