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2012 年度 実績報告書

蛋白質架橋酵素の高反応性基質配列を接着ペプチドとして活用する

研究課題

研究課題/領域番号 23658089
研究機関名古屋大学

研究代表者

人見 清隆  名古屋大学, 創薬科学研究科, 教授 (00202276)

キーワードタンパク質架橋化 / 基質ペプチド
研究概要

本研究はカルシウムイオン依存性のタンパク質架橋化酵素・トランスグルタミナーゼが有する、タンパク質のグルタミン残基とリジン残基(もしくは一級アミン)の間に共有結合の形成を触媒する活性を利用することで、基質タンパク質に存在する配列をタグとしての活用すること、また有用なタンパク質の固相化接着を目指して行ったものである。タグとして活用する基質配列については、反応しやすいグルタミン残基には、酵素ファミリー(ヒトでは8種)により、それぞれのアイソザイムについて、好まれる周辺配列が異なり、12アミノ酸残基のペプチドとしてライブラリーから高反応性基質を得つつあった。本研究はその継続と、タグとしての活用を拡げるために基質配列(ペプチド)の反応性検討を行った。
今年度はヒトの新規トランスグルタミナーゼ (TG6,TG7)について、高反応性基質配列の特長をさらに明らかにして、タグとして活用できることを示した。また、接着されるタンパク質としての活用をめざし、蛍光タンパク質(Cerulian, Evenus)を対象に、これまでに明らかにしてきた高反応性基質配列との融合タンパク質の作製を行った。これはグルタミン残基側基質配列としてのアミノ酸12残基と一級アミンを介在し、蛍光タンパク質の固相化をめざした。加えて、蛍光標識ペプチドの組織切片への接着標識の試みを行うとともに、ヒトでは量産の不可能であったメダカ(魚類)のトランスグルタミナーゼの可溶化と大量調製に成功し、ヒト基質としてのタグ配列と反応し利用可能であることも確認した。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Transglutaminase 2 and Factor XIII catalyze distinct substrates in differentiating osteoblastic cell line: utility of highly reactive substrate peptides: utility of highly reactive substrate peptides2013

    • 著者名/発表者名
      Fukui M.
    • 雑誌名

      FEBS Journal

      巻: 280 ページ: 1420-1429

    • DOI

      10.1111/febs.12133

    • 査読あり
  • [雑誌論文] タンパク質架橋化酵素の高反応性基質の探索と活用2012

    • 著者名/発表者名
      人見清隆
    • 雑誌名

      バイオサイエンスとバイオインダストリー

      巻: vol. 70 ページ: 442-447

  • [学会発表] 皮膚表皮におけるタンパク質架橋化酵素の基質ペプチド探索と関連疾患診断への活用2013

    • 著者名/発表者名
      人見清隆、山崎梨沙、鞍本克真、辰川英樹
    • 学会等名
      日本薬学会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2013-03-28
  • [学会発表] モデル生物としてのメダカにおけるタンパク質架橋化酵素ファミリーの生化学的解析2012

    • 著者名/発表者名
      菅沼名津季
    • 学会等名
      日本生化学会大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20121216-20121216
  • [学会発表] 皮膚表皮に存在する新規タンパク質架橋化酵素TG6の高反応性基質配列の解析2012

    • 著者名/発表者名
      山崎梨沙
    • 学会等名
      日本生化学会大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20121216-20121216
  • [学会発表] Identification and application of highly reactive peptide substrate for mammalian transglutaminas, a protein cross-linking enzyme2012

    • 著者名/発表者名
      人見清隆
    • 学会等名
      日中韓酵素工学会
    • 発表場所
      金沢
    • 年月日
      20120529-20120529
  • [学会発表] Identification and applications of the highly reactive substrate peptides for transglutaminases2012

    • 著者名/発表者名
      Kiyotaka HITOMI
    • 学会等名
      Gordon Research Conference
    • 発表場所
      ノースカロライナ、米国
    • 年月日
      2012-07-19

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公開日: 2014-07-24  

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