熱分解をベースとしたバイオマスの変換技術は、バイオマスを液体、気体燃料およびケミカルスへとリファイナリーする技術として注目されている。しかしながら、バイオマスが“こげる”という現象が効率的な変換を妨げている。本研究課題では、“こげる”機構として分子間での水素結合が酸触媒として働く機構をこの提案し、分子間での水素結合を制御することで、“こがす”ことなく、バイオマスをより効率的に特に有用ケミカルスへと変換する新規技術の提案を目指した。研究の結果、提案された“こげる”分子機構が確証されるとともに、バイオマス資源を“効率的に炭素数2~3の有用ケミカルスへと変換できる技術を提案することに成功した。
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