研究課題
挑戦的萌芽研究
樹木細胞壁のリグニンの分布を簡便かつ高解像度で明らかにするために、リグニンの重金属イオン吸着特性を利用し、吸着した重金属イオンの分布からリグニンの分布の可視化方法の開発を試みた。硝酸鉛(II)水溶液で処理した木材試料のFE-SEM/EDX分析では、細胞壁および細胞間層のリグニンの分布と比較できる鉛イオンの濃度分布像が得られた。しかしFE-SEM/EDXによる高解像度分析では、高加速電圧下での試料の分解が問題となった。SIMSによる吸着金属イオンの分析では、木材試料表面に低濃度で吸着した鉄イオンが明確に検出でき、鉄イオンが二次壁に比べて、複合細胞間層に高濃度で吸着している様子を明らかにした。
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Surface and interface analysis
巻: Vol. 45, No. 1 ページ: 215-219
10.1002/sia.4979