DNAのメチル化は遺伝子の発現を制御する重要な機構である一方、餌環境やストレスによりそのパターンが変化する。変化したパターンは遺伝することから塩基配列の変化を伴わない新たな育種手法としての可能性が考えられる。体長の大小に関連する遺伝子として成長ホルモン遺伝子、インシュリン様成長因子をクローニングし、発現制御領域のメチル化パターンの系統間、個体間の比較を行ったが体長の大小との関連は観察されなかった。また、非致死高水温処理が高温耐性を増大させることが明らかとなり、その効果が16日間持続することも明らかとなった。また、グッピーにおいて行動の差異を定量化する手法の開発を行った。
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