研究課題/領域番号 |
23658182
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
内山 智裕 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (80378322)
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研究分担者 |
鈴村 源太郎 東京農業大学, 国際食料情報学部, 准教授 (90356311)
森 佳子 島根大学, 生物資源科学部, 准教授 (40346375)
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キーワード | 農業経営 / 認定農業者 / 担い手育成 / 経営改善 / 資金需要 |
研究概要 |
農業経営の改善・成長には高度な経営管理・分析・診断が不可欠である。その支援施策としては認定農業者制度が知られているが,その経営改善効果には多くの疑問が提示されてきた。本研究では、これらの動きを踏まえ,認定農業者をはじめとした農業経営改善をめぐる諸制度の運用,金融機関のモニタリングによる企業的農業経営の成長管理,海外の農業経営発展支援プログラムの比較分析等を通じて,経営発展ステージを踏まえた農業経営の成長支援のあり方を考察した。 1)「適切な経営管理能力調査手法および経営管理水準に応じた支援策の検討」(鈴村源太郎(東京農業大学))では,アンケート調査の分析を通じて,①回答形式の違う2つの調査票(絶対的選択肢方式と相対的数値選択方式)の比較から,担い手経営の経営者能力の把握には絶対的選択肢方式が適していること,②担い手経営に必要とされる支援策が,販売額あるいは経営管理能力の水準によって変化すること,を明らかにした。 2)「企業的農業経営の資金需要の特質と貸出技術論の適用」(森佳子(島根大学))では,資金需要が大きい企業的農業経営に焦点を当て,その資金供給のあり方について事例分析と合わせ考察を行った。我が国の農業分野において伸長している農協以外の民間金融機関による資金供給の貸出手法を貸出技術理論から整理するとともに,資金需要者たる企業的農業経営は各々の貸出技術に求められる要件を満たす必要があることを明らかにした。 3)「カナダにおける農業経営改善・発展支援プログラムの比較分析」(内山智裕(三重大学))では,各農業経営の主体的な経営改善の取り組みに対して,一定の助成を行うカナダの農業経営発展支援プログラムに着目し,チェックリスト活用・ワークショップ開催などの実施プロセスや,助成対象となる農業経営の要件などの共通点・相違点などを整理し,我が国への適用可能性を考察した。
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