研究概要 |
地球温暖化抑制の観点から,排水改良事業のCH4放出削減への効果の定量的把握が,千葉県の印旛沼土地改良区管内の1地区を対象として試みられた.事業実施によるCO2排出量は0.518t-CO2/(ha・y)と試算された.計画最大減水深は事業実施前より実施後の方が2mm/d大きく,この増加によるCH4放出削減量を,カラム実験結果を元に算出したところ,-0.270~11.9t-CO2/(ha・y)と試算された.一方,圃場実験では,4.5~8.3t-CO2/(ha・y)のGHG削減効果が推定され,これはカラム実験にもとづく推定範囲に含まれた.
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