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2013 年度 実績報告書

蛍光を利用したキセノン水和物形成過程の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 23658207
研究機関東京大学

研究代表者

大下 誠一  東京大学, 農学生命科学研究科, 教授 (00115693)

キーワード水の構造化 / 蛍光 / キセノンガス / 気体水和物
研究概要

蛍光色素ウラニン(C20H10O5Na2)水溶液をXe雰囲気下に曝し、水の構造化及び気体水和物の形成を促進させ、その過程の輝度を比較することで、水の構造化の程度の視認、気体水和物形成箇所の観察が可能であるか検討した。
ウラニンを適度な濃度で溶解させ、耐圧容器を用いてXeを加圧溶解させた。耐圧容器の二重壁内に冷水を循環させることにより、容器内温度が1℃になるよう制御し、蛍光顕微鏡を通して水和物が形成される映像を高速ビデオカメラで撮影した。その画像から画像全体の輝度値の平均値と標準偏差を算出した。
その結果、ウラニン濃度5×10-5M~5×10-11Mの範囲では、水の構造化に伴う蛍光褪色はウラニン濃度が低濃度である程、顕著に表れた。このことにより、気体水和物と混在している溶液状態の水を、蛍光観察により視認できることが示された。その輝度は、ウラニン濃度が高濃度である程、気体水和物との輝度の差が大きかった。
これらの結果により、蛍光観察によって気体水和物中に残存する溶液状態の水を識別するのに最適なウラニン濃度は、蛍光観察が可能な濃度の中で最も高濃度である5×10-5Mであることが示された。

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公開日: 2015-05-28  

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