BALB/cマウスへのLeish111f経鼻投与により、リーシュマニア原虫の尾根部への感染は発症防御されるが、足蹠部感染は防御されない。PKH26染色原虫を非免疫マウスの尾根部および足蹠部に接種すると、足蹠部所属リンパ節に、尾根部所属リンパ節より多くの原虫貪食細胞が移入した。さらに、脾細胞のin vitro培養において、培養に添加する原虫量の増加に伴いIL-4が産生された。以上のことから、足蹠部感染時には過剰な抗原提示が膝窩リンパ節で起こるためTh2型免疫反応が惹起されやすく、免疫マウスにおいても、発症が防御しにくい可能性が示唆された。
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