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2012 年度 実績報告書

新規アレナウイルスLuna virusの自然宿主及び他種動物内での性状解析

研究課題

研究課題/領域番号 23658248
研究機関北海道大学

研究代表者

石井 秋宏  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 助教 (90421982)

キーワードアレナウイルス / Lunaウイルス / Lunkウイルス / ザンビア / 人獣共通感染症 / 疫学
研究概要

研究計画に従い、ザンビアの齧歯類動物中のアレナウイルスのスクリーニングを継続すると共に、先年度以前に分離できたザンビア野生動物由来のアレナウイルスの病原性の検討を行った。ザンビア国ルサカ、ナムワラ、ムプルングにおいて齧歯類動物を捕獲してアレナウイルスのスクリーニングを行い、それぞれ、ウイルスRNA陽性数と個体数について 0 / 6, 2 / 65, 7 / 73 という結果が得られた。全てのウイルスがマストミスから検出され、得られた塩基配列の解析の結果からLunaウイルスと同定できた。ムプルング株については4株が分離でき、全ゲノム解析を行った。本研究および先行研究(若手研究B:20780215)の期間5年間で検出されたムプルング(ザンビア北部)および、ルサカ(ザンビア中央部)、ナムワラ(ザンビア中央部)、リビングストン(ザンビア南部)の既知Lunaウイルス株間の塩基配列の比較から、ウイルスゲノムに地域特異的な遺伝型が有ることを明らかとした。また、同一地域のLunaウイルス株の解析から、自然宿主内での塩基配列の変異は少なくとも5年間、地域特異性を保存できる程度の頻度であることが明らかとした。次に、本研究で発見されたLunaウイルスおよび、Lunkウイルスの病原性を調べるため、分離ウイルスをマウスの腹腔内に投与したが、体重減少等のウイルス感染症の症状は現れず、既知の非病原性アレナウイルスと同様の性質であることが考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Molecular surveillance and phylogenetic analysis of Old World arenaviruses in Zambia2012

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Ishii
    • 雑誌名

      Journal of General Virology

      巻: 93 ページ: 2247-2251

    • DOI

      10.1099/vir.0.044099-0

    • 査読あり
  • [学会発表] Molecular Surveillance and Phylogenetic Analysis of Old World Arenaviruses in Zambia2013

    • 著者名/発表者名
      Akihiro Ishii
    • 学会等名
      新興・再興感染症に関するアジア・アフリカリサーチフォーラム AARF2013
    • 発表場所
      東京医科歯科大学 鈴木章夫記念講堂 (東京)
    • 年月日
      20130123-20130124
  • [学会発表] ザンビア共和国におけるアレナウイルスの疫学調査と新規LCMV様ウイルスの系統解析2012

    • 著者名/発表者名
      石井秋宏
    • 学会等名
      第60回日本ウイルス学会学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場 (大阪)
    • 年月日
      20121113-20121115

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公開日: 2014-07-24  

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