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2012 年度 実施状況報告書

ハマキガの産卵が引き起こす誘導物質の解明と環境保全型害虫管理への利用

研究課題

研究課題/領域番号 23658269
研究機関筑波大学

研究代表者

戒能 洋一  筑波大学, 生命環境系, 教授 (20183775)

キーワード寄生蜂 / ハマキコウラコマユバチ / チャノコカクモンハマキ / チャ / 誘導 / 非寄主昆虫
研究概要

チャの害虫チャノコカクモンハマキ(以下ハマキガ)の天敵寄生蜂である、ハマキコウラコマユバチが、寄主卵塊の存在によって誘導された茶葉に対して反応して探索行動を行う現象について研究を進めている。寄主ハマキガの交尾雌腹部内容物を茶葉の葉裏に処理したところ、寄主卵塊の産卵と同様の効果が見られた。そこで、未交尾雌の腹部内容物を処理したところ、交尾雌同様の誘導が見られた。また、寄主ではないアワノメイガの交尾雌成虫の腹部内容物を処理すると未処理の茶葉に比べてハマキコウラコマユバチの反応は有意に低かった。このことは、ハマキガの雌腹部内容部にはエリシターとしての種特異性があり、他の非寄主昆虫の腹部成分では誘導が起きないことを示している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

温室で維持しているチャの状態が悪く、ハマキガ雌の腹部内容物を処理しても誘導が起きず生物検定に支障をきたした。予定では、複数の非寄主昆虫で茶葉の誘導が起きるかどうかの生物検定と、植物がチャ以外の場合に誘導は起きるかどうか、という実験を行う予定であったが、次年度への継続課題となった。

今後の研究の推進方策

次年度は、非寄主昆虫としてチャハマキ、ウスコカクモンハマキ、アワヨトウ、ハスモンヨトウ、カイコなどの雌成虫腹部内容物を処理し、茶葉の誘導が起きるかどうかを調べる。また、ハマキガ雌成虫の腹部を解剖し、卵巣、輸卵管、付属線、脂肪体などを分けて茶葉裏に処理し、誘導の有無を調べる。

次年度の研究費の使用計画

物品費として76,616円の使用を予定している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Behavioral response of the egg-larval parasitoid Ascogaster reticulata to tea leaves treated with host eggs or other host materials2012

    • 著者名/発表者名
      Narisara Piyasaengthong, Yooichi Kainoh
    • 学会等名
      International Congress of Entomology
    • 発表場所
      Daegu, Korea
    • 年月日
      20120820-20120824

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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