研究概要 |
粉砕したギニアグラスに食塩を添加した試料(158 g-COD/kg-wet biomass, 70g-NaCl/kg-wet biomass)を模擬好塩性植物バイオマスとし、中温条件(35 度)の連続実験を 200 日以上に亘って実施した。槽負荷を一時的に上昇させた時期を除き、約 2.0kg/m3/dの典型的な槽負荷条件下であっても槽内の低級脂肪酸濃度は 15 mg/COD/L 程度に留まり、約 50%の植物 COD 成分がメタン分解された。このことから、海水の 2 倍ほどの高塩濃度条件下でも嫌気性微生物群は実用化に充分な速度で低級脂肪酸から酢酸や水素を経由してメタンを生成できると考えられた。
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