外部刺激に応答して崩壊するナノキャリアシステムの設計

2012 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23659020
• 研究種目: 挑戦的萌芽研究
• 配分区分: 基金
• 研究分野: 物理系薬学
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: 田邉 一仁 京都大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (40346086)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2012
• キーワード: ドラッグデリバリー / 生物有機化学

研究概要

薬剤を病変した組織にだけ選択的に運搬し、局所的に機能させるドラッグターゲティングが有害な副作用を減らし、飛躍的に治療効果を向上させる有効な手法として注目されている。本研究では、DNA を基盤とした新しいキャリアシステムを構築すると共に、X 線をトリガーとして薬剤を放出する分子システムを構築した。

研究成果

• [雑誌論文] Aggregate formation and radiolytic degradation of amphiphilic DNA block copolymer possessing disulfide bond (2012)
  • 著者名/発表者名: Tanabe, K.; Asada, T.; Nishimoto, S.
  • 雑誌名: Bioorg. Med. Chem. Lett. 巻: 22 ページ: 7045-7047
• [雑誌論文] Radiolytic reduction characteristics of drug-encapsulating DNA aggregates possessing disulfide bond (2012)
  • 著者名/発表者名: Tanabe, K.; Asada, T.; Ito, T.; Nishimoto, S.
  • 雑誌名: Bioconjugate Chem. 巻: 23 ページ: 1909-1914
• [雑誌論文] Radiolytic Reduction Characteristics of Artificial Oligodeoxynucleotides Possessing 2-Oxoalkyl Group or Disulfide Bonds (2011)
  • 著者名/発表者名: Tanabe, K.; Ito, T.; Nishimoto, S.
  • 雑誌名: J. Nucleic Acids
• [学会発表] リン酸部にアルキン部を導入した人工核酸の機能 (2013)
  • 著者名/発表者名: 安藤雄一郎・西本清一・田邉一仁
  • 学会等名: 第93 日本化学会春季年会
  • 発表場所: 立命館大学
  • 年月日: 20130300
• [学会発表] リン酸部にアルキン部位を持つ DNA の特性評価及びクリック反応による機能化 (2012)
  • 著者名/発表者名: 安藤雄一郎・西本清一・田邉一仁
  • 学会等名: 第6回バイオ関連化学シンポジウム
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 20120900
• [学会発表] X-ray sensitive nanosize drug carrier composed of DNA amphiphiles (2011)
  • 著者名/発表者名: 浅田拓海・田邉一仁・西本清一
  • 学会等名: 国際核酸化学シンポジウム
  • 発表場所: 北海道大学
  • 年月日: 20111100
• [備考]
  • URL: http://www.ehcc.kyoto-u.ac.jp/eh32/home/web-content/index-j.htm