1) smad4-siRNA がTGF-β1刺激下でのヒト尿細管上皮細胞の上皮間葉転換を強力に抑制することを同定した。 2) smad4-siRNAのantisense鎖の5'末端およびsense鎖の3'末端に余剰塩基を付加し生体内での安定性を高めたstable-smad4-siRNAの経静脈的投与により腎線維化モデルマウスにおいて腎臓で有意なsmad4 knock downおよび腎線維化抑制を認めた。 以上の結果から腎への治療用siRNAデリバリーシステムとしてstable-siRNAの経静脈的投与とsiRNAの腎での急速排泄という生理的動態の組み合わせが有効であり、さらにstable-smad4-siRNA経静脈的投与により腎線維化抑制効果があると考えられた。
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