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2012 年度 実績報告書

インビトロBBBモデルを活用した骨髄幹細胞による脳保護作用機構に関する萌芽的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23659028
研究機関北海道大学

研究代表者

南 雅文  北海道大学, 薬学研究科(研究院), 教授 (20243040)

キーワード血液脳関門 / 骨髄幹細胞 / 脳実質浸潤 / セルマイグレーション / リアルタイムイメージング
研究概要

骨髄間葉系幹細胞(MSC)の静脈内投与が、脳梗塞などによる脳障害を改善することが報告されているが、MSC による脳保護作用、特に、静脈内投与されたMSC が血液脳関門(BBB)を通過し脳傷害部位に集積するメカニズムについては不明のままである。そこで本研究では、インビトロBBBモデルと培養脳スライスを活用することにより、MSCのBBB通過機構と脳傷害部位集積機構を解明することを目的としている。平成23年度は、脳微小血管内皮細胞(BMEC)よりなるインビトロBBBモデルを用いて、MSCのBMEC層通過メカニズム解析のための実験系を構築した。さらに、MSCとBMECを蛍光標識することにより、MSCがBMEC層の細胞間隙を通過する「現場」をリアルタイムで捉えることに成功し、論文として報告した。一方、培養脳スライスを用いた脳傷害部位集積機構の解析系構築は当初計画通りには進まなかった。MSC-BMECリアルタイムイメージング系を活用し、種々の蛍光標識タンパク質および蛍光イメージングプローブタンパク質を用いることにより、MSCのBBB通過機構に関して先端的かつ独創的な研究成果が得られることが期待されたため、平成24年度の
研究では本イメージング系を用いたBBB通過機構の解析に焦点を絞り研究を進めた。蛍光タンパク質で標識したクロージン-5とカルシウムイメージング用蛍光プローブ分子を用いて、MSC通過中のBMECでのタイトジャンクション分子動態と細胞内カルシウム動態をリアルタイム観察するための実験系構築に取り組み、それらタンパク質をBMECに共発現させリアルタイムイメージングを行う実験系の構築に成功した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2012 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Accumulating Microglia Phagocytose Injured Neurons in Hippocampal Slice Cultures: Involvement of p38 MAP Kinase.2012

    • 著者名/発表者名
      Katayama, T.
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 7 ページ: e40813

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0040813.

    • 査読あり
  • [学会発表] Development of an in vitro imaging system for the study of the mechanisms underlying mesenchymal stem cell transmigration across the blood brain barrier2012

    • 著者名/発表者名
      木林 達也
    • 学会等名
      第55回日本神経化学会大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫)
    • 年月日
      20120930-20121002
  • [学会発表] Mechanisms for Neuronal Injury-induced MCP-1 Production in Astrocytes2012

    • 著者名/発表者名
      木林 達也
    • 学会等名
      International Symposium on Purinergic Signalling in New Strategy of Drug Discovery
    • 発表場所
      九州大学医学部百年講堂(福岡)
    • 年月日
      20120531-20120602
  • [備考] 薬理学研究室

    • URL

      http://www.pharm.hokudai.ac.jp/yakuri/index.html

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公開日: 2014-07-24  

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