研究課題
挑戦的萌芽研究
標的遺伝子のプロモーター領域に相同な配列を有する二本鎖RNAを導入することにより、標的遺伝子の発現を活性化させるRNA activationは、治療への応用が期待されている。本研究では、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)を阻害することで癌の転移を抑制するRECKの発現をRNA activationにより活性化することを試みた。癌細胞に二本鎖RNAを導入したところ、RECKの発現が約6倍に上昇した。さらに、RNA activationによるRECK遺伝子の発現活性化により、MMPの発現および活性が有意に抑制されるとともに、癌細胞の侵潤が約1/5に抑制された。本結果より、RNA activationによるRECK遺伝子の活性化は、癌の転移抑制に向けて有用であることが示唆された。
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